この日は最終日。夕方の便で帰国するためにお昼過の台北駅発のMRTに乗らなければなりません。なので台北を楽しめるのは午前中いっぱい。午前中だけで楽しめる場所は台北にはいくつもあるでしょうが、今回向かったのは「台北市立美術館」。ここで午前中を過ごしてからホテルをチェックアウトできるように、この美術館に近いホテルを選んだのです。
4日目午前 チェックアウトの準備をして美術館へ
台北市美術館は、今回宿泊した「ジョリーホテル(晴美公寓酒店)」から徒歩15分弱の距離にあります。開館時間は9時半とのことだったので、ホテルで朝食の後、荷物をまとめておいて9時前頃ホテルを出ました。ちなみにホテルの朝食は品数は多くないものの、3つ星ホテルにしてはそこそこおいしかったです。
ホテルから美術館までの道のりはまっすぐ北に向かうだけなので間違えようがないので安心です。途中立派な儒教寺院があったので、内部をちょっと見学したりしながら美術館を目指します。開館10分くらい前に「台北市立美術館」に到着しましたが、当然まだクローズなので日陰に腰かけて開くのを待ちます。ほかにも開館待ちのグループがいくつかいましたが、行列をするほどではありません。混雑した美術館はゆっくり鑑賞することができないので嫌いです。なので早めに来てオープンを待つくらいがちょうど良いですね。
この美術館の展示は現代美術が中心で、常設展と企画展の両方を見ることができます。この時は企画展として池田亮司の個展が開かれいました。いわゆる視覚芸術というかオーディオビジュアルを駆使した作品群です。入り口ではボランティアらしき若いお兄さんが「この展示を見ていて気分が悪くなったらすぐに別の場所に移動するように」というような注意事項を(英文のメモを見ながら)鑑賞者に個別に注意していたのはほほえましい光景でした。細かく流れる映像と迫力のある音響の効果によって、人によっては酔ったような気分になるのかもしれません。ちなみにたいていの美術館と同様写真撮影は可。日本の美術館はどうしてどこも撮影不可なのだろうかと疑問に思います。
今回も草間弥生など有名作品がたくさん見られて得した気分。台湾は美術館のチケットが本当に安い。(土日は無料の場合もある)
帰国までの時間が中途半端にある時は早起きしてこんなコースもお勧め。インスタ的にもいい写真がとれるかも(笑)
もう少しゆっくり見ていたかったのですがチェックアウト時間が迫ってきているるので一旦ホテルに戻るため美術館を後にします。12時少し前にホテルをチェックアウトした後、桃園空港行きのMRTに乗るため台北駅へ向かう道すがら、「小籠包」の店をGoogleMapで見つけたのでそこで軽く食事することにしました。ツレ曰くは「台湾に来て小籠包を食べないのは普通は考えられないらしい」とのことですが、ここの小籠包も花蓮のと同様、いわゆるスープひたひたのやつではなく、花蓮の小ぶりな肉まんよりもさらにズシリと重たいタイプでした。おいしかったのですが「軽く小籠包でもつまんでいくか」と言う感じではありません。それでもお昼を回るとお客で結構賑わっていたので、有名なお店なのかもしれません。
4日目午後 桃園空港から帰国
さて後は帰りの飛行機に乗って関西空港に戻るだけでなので特別記録しておくこともありませんが、私たちが予約したエアアジア便は空港ターミナルを延々歩いた一番端のゲートからの出発です。途中いくつもあった免税店や飲食店はもうその付近にはありません。水を買いたかったのですが自販機しかなく、しかし自販機で使えるコインは残っていません。台北の交通カードである「悠遊カード」は使えるのですが、私が持っていた高雄の「一卡通」には無反応で買えません。ただトイレの入り口付近に給水機が置いてあり、近づいてみると水を殺菌して提供するマシンのようです。袋状のコップ(と言うか封筒)が備え付けられていたので、試しに飲んでみることにしました。冷水(と言うか常温の水)と熱水(お湯)の両方がありましたが、熱水は紙コップ(封筒)では飲めないので常温の水を飲んでみました。かなりかび臭い水でしたが飲めなくはありませんでした。(この水のせいかどうかはわかりませんが、翌日からお盆の期間中、ひどい腹痛と下痢に悩まされ、残りの休暇中ほとんど寝て過ごすことになりました。)
旅のまとめ
雑感
あまり計画をせず(できず)出かけた台湾東部でしたが、計画のなさが裏目に出てしまった後悔は残るものの、思いがけず楽しい旅になりました。台湾と言うところは日本とさほど変わらないくらいの都市で、わざわざ行って見るほどのことはないと思っていたのですが、確かに台北や高雄などの都市はそうなのですが、今回訪れた台湾島東部は豊かな自然が残る場所で、予想以上の満足感がありました。原住民(少数民族)と言う言葉に惹かれて歩き回って失敗もしましたが、彼らがおかれた立場の一端を感じることができたのは収穫でした。ラオスやミャンマーの少数民族とはマジョリティに対する立ち位置が違います(どちらが良いということではない)が、またこの地域を再訪問してみたいと思った次第です。
この旅から帰ってきた後、ピーチアビエーションがキャンペーンをしていたので、秋の時期の「関空―高雄、台北―関空」の切符をさっそく購入してしまいました。今度はきちんと計画を立てて行くことにします。
総費用
- 航空券(エアアジアX 関西空港―台北桃園空港 往復2名分)
80,404円 ※荷物預け代金、座席指定代金込み。直前だったので結構高かった。 - 宿泊費(花蓮市 アルスマホテル 2泊)
20,477円 ※Agodaにて予約 - 宿泊費(台北市中山区 ジョリーホテル 1泊)
16,426円 ※Agodaにて予約 3つ星にしては高いけどもその価値はあります。 - 交通費(臺灣鐵道事前予約 台北―花蓮往復 2名分)
6,320円 ※臺灣鐵道ホームページから予約。 - ツアー代金(太魯閣渓谷タクシーチャーター)
8,304円 ※kkdayで予約 - 滞在費
20,000円 ※空港で両替
10,260円 ※クレジットカードで3,000元キャッシング
合計2名4泊(飛行機遅延のため実際は3泊)で16万円強でした。航空券代が直前だったので高かったことと、ホテルを少々贅沢してしまったので多少割高にはなりましたが、まあ何とか許容範囲です。次回はピーチのキャンペーンで航空券が6万円(2人分)で購入できたので、もう少し安く行くことができるでしょう。
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