今年は11月に台湾に行ったばかりだけれど、やはりまとまった休暇が(比較的)取りやすい年末に旅行をしないのもどうかと思い、11月中旬から計画をたて始めたのだが、どうも日程が決められない。年末はいつもそうだが、航空券代金が高いので出発を早くして、年内に帰ってくるくらいにしないと総費用を安く抑えられない(それもあるが年始には色々行事があるし、、、)のだが、この年は例年になく仕事が多忙な年末になりそうな気配があり、早めの休暇を取るのを躊躇していたのです。しかし、ある程度年内にやっておけば年明け頑張って取り返せるくらいの目処が立ったので、思い切って25日(水)から3日間休暇を取ることにしました。
行先は日程が決まってから考えるというのはいつものこと。skyscannerで関西空港12月25日発31日帰着の航空券を検索している時に見つけたのが、中国東方航空の昆明便。昆明は以前スリランカに行った際に立ち寄った都市だけれども、その時は上海経由ー南充経由ー昆明経由ースリランカ・コロンボという過酷な行程でした。ところが最近関西空港発昆明行の直行便が(毎日運行ではないが)できたようで、昆明までゆけばベトナムやラオスへも陸路で行けるという「つぶしの利く都市」ということもあるし、また代金もそこそこ安かったこともあり、とりあえず予約をしたのでした。(中国便だといつもはTrip.comが最安値なのだが、この時はHISがキャンペーン価格を出していたようなので、HISで予約。)
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昆明から先のプランは
- 列車でベトナム・ラオカイへ行く
- バスでラオス・ルアンナムターへ行く
- 雲南省内の大理(ダーリー)、麗江(リージャン)へ行く
などを考えました。どちらかというと寒いのは嫌なので、ベトナムかラオスが候補に挙がったのですが、ベトナム(ラオカイ)は以前ハノイから列車で行ったことがあるし、ラオス北部は非常に魅力的だけれどもバスで24時間くらいかかるということで決められずに躊躇していたら出発の日がどんどん近づいてきたではないですか。寒い時期だとは言っても昆明は「常春の国」というほど気候がよく、2000mの高地にあるにも関わらず冬でもそれほど気温が下がらないという情報を得たので、雲南省内を巡ることに決定しました。
雲南の2大観光地は「大理(ダーリー)」と「麗江(リージャン)」。どちらも古城の街で、中国人の国内旅行の先としても非常に人気がある街で、中でも麗江は付近の古城都市も含めて世界遺産に登録されているとのこと。両方見て回る日程でも良かったのですが、昆明1泊、麗江3泊、昆明2泊の6泊7日の日程を組みました。以前は寝台列車で向かうことしかできなかった麗江ではありますが、今年(2019年)の1月に高速鉄道路線が開通したこともあり、昆明から3時間強で到着できる手軽な観光地となっています。本当は麗江から更にバスで4時間かかる「香格里拉(シャングリラ)」へも行きたかったのですが、3500mの高地にありかなり寒い(麗江は2500m)ということと、冬期は草原の緑が見られずもったいないということで今回は断念。直行便ができて気軽になったこともあるので、次回に行くこととします。
旅の準備
航空券
航空券はいつものskyscannerで検索して手配します。今回はHISの代金が最安値だったので、ここのサイトで予約。skyscannerで検索した場合、あまり馴染みのない予約サイトだったりすると、最終的に何かわからない料金がのってきて結果あまり安くなくなる(そういうサイトは日本語対応なしだったりする)のだが、HISなら国内の事業者で安心だし(昔はそうでもなかったのだが、、、)、価格も表示通り。
ホテル予約
ホテル予約もいつものagodaです。中国国内だったらTrip.comのほうが検索対象件数も多いので何かと便利なのですが、今回はagodaの割引クーポンを使いたかったので。利用したホテルは下記の2箇所です。
昆明( ムーン&カリス (Moon&Chalice))
ムーン&カリス (Moon&Chalice)(對月樓という素敵な中国名が付いている)には昆明に到着した日1泊と麗江から戻ってきた後の2泊の合計3泊で利用。これも最近開通した地下鉄3号線の「五一路(ウーイールー)」駅に近く、空港からのアクセスも良い。鉄道移動の拠点となる「昆明站(駅)」へはタクシーで20分程度。地下鉄を乗り継いで行くことも可だが、地下鉄の「昆明火車站」は「昆明站」からかなり距離があるのでやや大変かも知れない。
余談ではありますが、ここのホテルのフロントの张女史には大変おせわになりました。麗江へ発つ日にツレがパスポートを入れたバッグをホテルのフロントに忘れてきたとき、予約した劇場へのタクシーが捕まらなかった時(タクシーも予約しておいたのだが、私たちが集合に遅刻してしまった)など、並々ならぬ親切心で対応してくれたことに、非常に感謝しています。
麗江(リージャン リーマン ウェンジ ホテル (Lijiang Liman Wenzhi Hotel))
リージャン リーマン ウェンジ ホテル (Lijiang Liman Wenzhi Hotel)には麗江で3泊しました。agodaで9.2という驚異的な評価が出ていたので、少々高かったけど予約してみましたが、満足のいく宿でした。表通りから少し奥まった場所にあるので、街の喧騒(麗江の表通りはかなり賑やか)は届かず、静かに過ごせます。ここのフロントのJohnさんもフランクな人で、英語(あまり上手くない)と翻訳ソフトを駆使しながらアクティビティ(現地ツアー)の相談に乗ってくれたり大変親切でした。宿の周辺はここに限らず石畳敷なので、キャスター式のトランクを引いて歩くのは大変ですが、連絡しておけばピックアップに来てくれます。
古城の中のホテルは大抵そうですが、古いナシ族の住居を改装した部屋でそれなりに雰囲気はあります。冬場にあまり安いホテルに泊まると電気式の敷毛布くらいしか暖房設備がないという噂をきいたので、ちょっと奮発しました。宿泊代金が高いだけあって立派なエアコンはついていたけども、壁などの断熱は良くないので少し寒かったです。
列車予約
列車の切符は当日でも取れるし、最悪立ち席(無座)もOKなので予約はしなくても良いかもしれないけども、麗江は中国国内でも人気の観光地なので念の為にTrip.comの中国列車予約で往復とも予約。手数料は必要(窓口価格よりは高い)ですが、確実に座席(寝台)を押さえるためには必要なコストと割り切ります。予約はクレジットカード払いで簡単にできます。予約できると予約表のようなPDFファイルがダウンロードできますが「eチケットなので紙の切符に引換不要」と書かれているかと思えば、「紙の切符への引換え方」の説明があったりとどちらが正しいのかわからない不親切な表記になっています。私たちは念の為、前の日に駅へ行って紙の切符に引換えました。
SIMカードの準備
携帯電話(スマホ)は旅行先でSIMカードを入れ替えて使用することは、最近普通のことになってきたようですが、中国の場合インターネット接続に規制がなされているので、Googleやfacebook、LINEなどのSNSには接続できません。中でもLINEが使えないのは致命的です。LINEがあればSIMを入れ替えて電話番号が変わってしまっても同行者と通話ができるし、何よりも日本国内との通話も可能。これがないとどうしようもないので、中国国内(本土)に行く場合は、香港で販売されている本土用のSIMを事前にamazonで購入しておきます。これだと中国国内にいても各種SNSが香港の域内と同等に使えます。
スマホアプリ
We Chat(微信:ウェイシン)
中国のチャットアプリで韓国、日本で言うところのLINEに相当するもの。ツアーを申し込んだ際の連絡事項や確認事項のやりとりは全てこれで行われます。なので中国人とやり取りする時には必須のアプリなのですが、これの素晴らしいところは「翻訳」ができること。当然ツアー中の連絡は中国語で来るのでそのままでは意味がわかりませんが、「翻訳」ボタンをタップすることで日本語(初期設定言語)に変換してくれます。中国語だけでなく、英語も自動的に判別して翻訳します。
オンライン決済機能(We Chat Pay)は当然ありますが、設定はしておいたものの、この時点では(私は)決済に使用することはできませんでした。宿で出会った日本人に聞くと、アリペイ(Alipay)は外国人でも利用できるようになったとのことなので、決済にはこちらを利用すると良いでしょう。
百度地図(百度地图)
中国国内(本土)でも香港のSIMを使えばGoogleMapを表示させることはできますが、現在地の表示がかなりずれて表示されます。使い慣れたGoogleMapもこれでは使えないので、代わりにインストールしておくべきなのが「百度地図(百度地图)」。GoogleMap同様、目的地までの歩行経路や所要時間も(中国語だけど)出るし、公共交通機関による移動の経路検索は公共バスをよく利用する私たちにとっては非常に便利。バスの接近情報も(バスによるが)表示されます。スマホ決済ができるなら、これでタクシーを呼ぶことも可能。
翻訳ソフト
種類はなんでもいいと思います。私は用意していなかったのだが、ツレがGoogle翻訳アプリを入れていて非常に役立ちました。中国での街中での英語の通用度は日本と同レベルなので、あるとかなり便利です。もしかしたら中国語に特化した(中国の)翻訳アプリの方が翻訳精度が高く通用しやすいかもしれません。
高山病対策
今回の目的地の標高は、昆明は2000m、麗江は2500mあります。また麗江でのアクティビティとして、標高4600mの「玉龍雪山(玉龙雪山)」に「ロープウェイ」で登ろうと考えていたので、高山病対策はしておいた方が無難と考え事前に予防薬(ダイアモックス)を処方してもらいました。麗江に入る前から飲み始めたので、結果的に効いたのかどうかはわかりませんがごく軽い頭痛程度で済みました。ダイアモックスは本来は緑内障の薬だそうで、鉱山病予防に使用する場合は保険は利かず自費になります。どこでも処方してくれるわけではなさそうなので、インターネットで「旅行医学会」とか「渡航医学会」とかで検索して見ると良いでしょう。希に死ぬ人もいるらしいし、安心感と旅行中の快適性を考えれば準備しておいて損はないと思います。副作用としては「軽い手指の痺れ」が起こることがあるのと、利尿作用があるので、トイレが近くなりました。
薬をのんでいるせいか普段よりも少しトイレが近い気もしますが、麗江の街は清潔なトイレが沢山ありますから大丈夫!
旅の概要
- 12月25日大阪⇒昆明
05:30-06:40 大阪駅前⇒関西空港第一ターミナル
08:50-13:35 関西空港⇒昆明長水空港(MU2572便)
14:30-15:20 昆明空港⇒昆明站(空港バス)<列車チケット入手>
16:00-16:45 昆明站⇒地下鉄五一路 <ホテルチェックイン>
ムーン&カリス (Moon&Chalice)
17:00-21:00 昆明散策&夕食
- 12月26日昆明⇒麗江
08:00-08:20 タクシーで昆明站へ
08:20 パスポートをホテルに忘れたことに気づきタクシーで引き返す
10:20-13:50 昆明站⇒麗江站 ※90分後の列車に変更
15:00 麗江古城の中をさまよいホテルに到着<ホテルチェックイン>
リージャン リーマン ウェンジ ホテル (Lijiang Liman Wenzhi Hotel)
16:00 麗江古城散策&夕食
- 12月27日麗江近郊散策
09:00-10:30 麗江古城内散策
11:00-11:30 束河古鎮へ公共バス移動
11:30-13:30 束河古鎮散策&昼食
14:00-14:30 白沙古鎮へ公共バス移動
14:30-16:30 白沙古鎮散策
16:30-17:30 ホテルに戻る
19:00-21:00 古城外の火鍋店で夕食
- 12月28日玉龍雪山ツアー
08:20 ホテル出発(ロープウェイ運休を伝えられる)
17:30 ホテル帰着
18:30 ホテル付近の飯屋で夕食
- 12月29日麗江⇒昆明
08:30-10:30 麗江古城散策
10:30-11:00 ホテルで手配したタクシーで麗江站へ
11:30-12:30 麗江站付近の食堂で昼食
13:01-15:59 麗江站⇒昆明站
16:15-17:00 昆明站⇒地下鉄五一路 <ホテルチェックイン>
ムーン&カリス (Moon&Chalice)
18:00-21:00 散策&夕食
- 12月30日昆明観光
10:00-11:00 雲南民族村へ公共バスで移動
11:00-14:00 民族村観光
14:00-16:00 滇池海埂公園観光
16:00-18:00 公共バスと地下鉄を乗り継いで昆明市街に戻り早めの夕食
19:00-19:30 18:30の約束に遅刻してタクシーが見つからずホテルに迷惑をかけながらも「雲南映像」の劇場へ
20:00-21:30 雲南映像ショウ鑑賞
22:00 帰りのタクシーが捕まらず途方にくれる
- 12月31日昆明⇒大阪
09:30-12:30 買い物&昼食
13:00-14:00 ホテルチェックアウト後地下鉄で昆明長水空港へ
16:50-22:00 昆明長水空港⇒関西空港(MU2571)
22:00-23:00 関西空港⇒大阪駅前(空港バス)
23:30 なんとか年内に帰宅
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