この日は朝からポロンナルワへ向けて移動です。キャンディではもう少しゆっくりと観光したかったのですが、ここからが遺跡観光のメインとなります。ポロンナルワまでは公共バスでの移動です。
ポロンナルワへバス移動(4日目午前)
ホテルで朝食
朝食はホテルのレストランでとりました。料理自体は大したことはなかったように思いますが、レストランの雰囲気と紅茶のおいしさは流石と思った記憶があります。スリランカではいろいろ食べたいものがあったのですが、時間的な制約やタイミングの悪さなどでいわゆるローカルフードの店にはあまり行けずじまいだったのが残念です。
GOODS SHEDバスターミナルへ
朝食の後は速やかにバスターミナルへ向かいます。前日にバスターミナルへ行って事前にインターシティのエアコンバスの発車時刻を確認しておいたのですが、荷物があるからとお願いしたトゥクトゥクのドライバーが勝手に国営バスのバス停に連れて行ってくれました。発車時間を聞くとまあよさそうな時間帯だったので、赤色の国営バスに乗車することに。エアコンはついてないけれど、雨季でそれほど暑くないし、窓もドアも開けっ放しで走るので、余裕で快適でした。キャンディに来るまでのぎゅうぎゅう詰めのインターシティバスの方がつらかったくらいです。発車までの時間に露店で果物を買ったり、近くの郵便局(古くはホテルの建物だったらしい)を勝手に見学したりして時間つぶしをします。
バスターミナルまで乗せてもらったトゥクトゥクドライバーは「ポロンナルワは雨だよ。キャンディでよいツアーを組んであげるからもう1日キャンディにいなよ」と勧誘してきますが、サラリーマントラベラーには旅程の変更などありえないのでお断りしました。しかし天気予報はばっちり当たって、ポロンナルワでは雨の中の観光になったのでした。
バスターミナル(GOODS SHED BUS STOP)は、道にはみ出してバスが停車していたり、そのバスの間をトゥクトゥクはすり抜けたりしていて、なかなかカオスな場所です。バスでは荷物ががあるからと比較的スペースが広い最前列のシートをあてがってもらえました。見晴らしがよくて快適です。ちなみに料金は忘れましたが激安でした。スリランカでは入場料金が高くて交通費が安いです。
ポロンナルワに到着
バスがポロンナルワに近づいた時、車掌が「ここで降りるか?」と聞いてきました。バスはここで左に曲がりポロンナルワの街に行くのですが、遺跡を観光するにはここで降りた方が近いとのこと。私たちの予約したホテルはその道を直進した方角にあるので、おすすめに従ってここで降車します。旅行者は大抵ここで降りるそうですが、この時は旅行者らしき人は私たちだけでした。
時間は13時頃。大体4時間くらいかかった計算になります。お腹が空いたのですが、バスを降りるとさっそくトゥクトゥクの売り込みがやってきます。もっと大勢で押しかけてくるのかと思っていましたが、売り込みはおじいちゃん1人だけでした。いつもはうっとうしく感じる売り込みですが、実はここではこれを待っていたのです。というのは、ポロンナルワ遺跡群は(スリランカ全域ですが)外国人観光客の入場料が非常に高いのですが、数日有効なチケットの残り期間分をトゥクトゥクドライバーが販売していると聞いていたので、その売り込みを期待していたのです。よくないことだとは思いますが、滞在は半日だけなので高額なチケットを購入するのはもったいなかったのです。案の定、「チープチケットと半日のトゥクトゥクツアー」のコンビネーションでの売り込みでした。ここからホテルまで送ってもらうのとセットで価格交渉し、お願いすることに。おじいちゃんが待機していた店で、フライドライスを食べた後、まずホテルに送ってもらい荷物を降ろしました。
今回宿泊したのは「The Lake Hotel」。遺跡や街からは離れているけれど、湖畔の静かな環境ということで予約しました。確かに静かではありましたが、やや不便な場所です。しかしどのみちトゥクトゥクのお世話になるのだし、雨の中街歩きもするつもりがないし、結局ここにしてよかったと思います。スタッフは親切で部屋は清潔。ただシャワーの温水がやってくるのにやや時間がかかりました。
ポロンナルワ遺跡の観光へ
残念ながら雨ではありますが、ホテルのフロントで明日の天気を聞いても、「とうぜん雨でしょ」という感じだったので、遺跡観光を雨天強行します。先ほどのおじいちゃんトゥクトゥクドライバーは一旦帰って、今度はガタイの良い若いドライバーがやってきました。怪しいチケットなので正面のゲートから入ることはせず、裏道から遺跡エリアに入場します。擦り切れそうに古いチケットを手渡されて、「もし係員に何か聞かれたら自転車で来たと言え」と念を押されます。もしその時が来たら素直に「トゥクトゥクドライバーからチケットを買った」と言うと思いますが、ドライバーには「わかった心配するな」と言って観光を始めます。
ガイドがいないので、ガイドブックを頼りに遺跡群を見て回ります。ガイドブックやブログを見ると抜けるような青空の下の遺跡の写真が多いですが、行きの関西空港の300円ショップで買ったレインコートを着込んでの見学です。遺跡物への立ち入りは裸足にならないといけないのですが、晴れた日は日陰から出られないほど地面が熱くなるそうですが、この日は全然平気です。観光客も少なく(というかこの日あったのはヒトよりサルの方が多かった)、自由に見て回れるし、また雨季なので植物が元気で緑が非常に美しくて、これはこれで「あり」です。
遺跡残体はかなり広いのですが、トゥクトゥクはあるポイントで私たちを降ろし、次のポイントへ先回りしてくれてそこまで自分たちで歩いて回るというスタイルでした。歩くのが苦痛な方にはつらいかもしれませんが、私たちには、自分たちの良いペースで回れるのでありがたい方法です。体系立てた説明は当然ながらないのでガイドブックだけが頼りですが、学問のために訪れているわけではないので、それぞれの地の雰囲気を知ることができれば良しなのです。
ツアー(と言っていいのか?)が終わる夕暮れころには次第に雨がやんできました。ドライバーには再度ホテルまで送ってもらい本日の観光は終了です。明日は雨は降ってもそれほど強くなさそうだったので、次の宿泊地のシギリアまではトゥクトゥクで向かうことにし、明日の予約をしてドライバーとはお別れです。お世話になりました。
ホテルに戻ってきてロビーでくつろいでいた時にふと目にしたのはこの新聞記事。おそらくこの雨のせいで私たちが乗る予定だった列車がキャンセルされたようです。この時期(雨季の時期)の旅行は慎重に計画を立てないといけないなと少々反省しました。夕食は再度街まで出るものおっくうだし、また雨が強くなってきたら危険でもあるので、おとなしくホテルのレストランで食べることにしました。ブフェでしたが結構おいしかったと記憶しています。
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