今年の夏に思い付きで台湾島の東部へ行ってみたら思いのほか良かったので、旅行から帰ってきてすぐに次回の訪問を考え始めました。夏の旅行では直前の計画だったので航空券の代金が予算を大幅にオーバーしてしまったことを教訓に、今回はピーチアビエーションのキャンペーン運賃を狙うことにしました。しかしピーチのキャンペーン運賃はたいてい平日にだけ設定されサラリーマンには手が出しづらいので、祝日の3連休に有給休暇を2日追加し、土曜日出発となる往路は通常運賃で購入することにし、帰りを平日にすることで帰国便だけキャンペーン運賃で購入することにしました。
旅の計画
航空券の予約(ピーチアビエーション)
今回は行き先が台湾に決まっているので、とにかく安い航空券を入手することから始まります。関西に住んでいて台湾への安価な航空券と言えばやはりピーチアビエーション、ということでしばらくピーチのキャンペーンがうたれるのを待っていたのですが、9月頃にさっそくキャンペーンのお知らせメールが来ました。期待してピーチのホームページを見てみるのですが、やはり土日の出発はキャンペーン運賃にはなっておらず、ツレとの定休日を考え土曜出発、水曜帰国の予定で航空券の予約をすることにしました。
ピーチアビエーションの予約はskyscannerでもできるけど、キャンペーンを狙うなら直接ホームページから安い運賃を探しながら予約する必要があります。まずskyscannerでスケジュール(時刻)を確認してピーチのホームページを見るのが良いです。
台湾へのアクセスで一般的なのはやはり桃園空港なのですが、ピーチアビエーションは高雄空港への便も運航しているので、今回は高雄IN、桃園OUTとしてみました。利便性から言ったら台北の方が何かと便利なのですが、前回入国審査の列で1時間半待つという体験をして懲りていたのです。ただ出国時は指紋を機械に読ませるだけなので、非常にスムーズです。
訪問地の決定
台湾島南部の高雄から北部の桃園までの経路は西回り(時計回り)か東回り(反時計回り)のいずれかになるが、新幹線も通っていて比較的都会が集中する西側は避けて、やはり東側を選択することにします。東側には温泉地などもありそちらも心惹かれるものがあるが、それほどゆったりした行程でもないし、「水着を着て温泉に入るのは嫌」と言うツレの意見もあり、今回は「台東」の街を訪問(二泊)し、その後「花蓮」か「宜蘭」で一泊した後に最後に台北で一泊することにしました。
現地での交通手段の確保
台湾島東側は新幹線がないので交通手段はバスか日本でいう在来線の鉄道ということになります。高雄から台東まではバスも運行しているがやはり今回も鉄道を利用することにし、前回同様臺灣鐵路(台湾国鉄)のホームページから列車の予約をします。臺灣鐵路の列車予約は2週間前から開始なので、乗車する日ごとに分けてホームページから予約を入れる必要があります。まとめて取ろうとすると、既に売り切れていたりするので要注意。特に花蓮ー台北間の座席は大変人気の路線なので、発売開始日にすぐに予約しないと入手できません。
日本語ホームページがあるので予約は簡単ですが、所定の列車の予約は一旦支払いをせずに済ませることができるのが独特でクセがあります。その後24時間以内に何らかの方法で支払いをしなければその予約は取り消される仕組みなのでたいていはそのままクレジットカードで予約をしてしまいますが、ちょっと迷っているけどひとまず押さえておきたいときなどは便利です。中華民国国内だったらコンビニ支払いもできるようですが、国外にいるのでクレジットカード支払い一択となります。支払い完了時にQRコードのついた確認画面が表示されるので、それを印刷して駅の窓口で切符に引き換えてもらいます。駅の切符自販機に予約番号と身分証(パスポート)番号を入力することでも発券できます。
どうしてもクレジットカード払いがいやな場合は現地の旅行会社(kkdayなど)に依頼しても良いかもしれません。
ホテルの予約
宿泊地は、まず台東に二泊、最後に台北に一泊だけは決まったのですが、途中の一泊をどこにするのかなかなか決まらずにいました。列車は一応花蓮まで予約したのだが、花蓮は前回も宿泊したし違うところにも行って見たいという思いもあり決められないので、とりあえず台東と台北のホテルをいつものAgodaで予約します。
Inn By the Village 台東南豐鐵花棧 (台東)
臺灣鐵路の台東駅(新駅)は線路が引き直された結果実は市街地よりかなり離れており、観光で宿泊するなら旧駅(現在はバスターミナルとして機能)付近が良いと思われます。Inn by the Village(台東南豐鐵花棧) は旧駅から徒歩すぐのところにあり、鉄道駅からバスで旧駅に到着したとしてもすぐにチェックインができそうだったので、今回はこちらに宿泊することに決定。
あと候補としてはカインドネス ホテル(康橋大飯店) も検討したのだが、旧駅からやや遠く面倒そうだったのでやめました。ここのホテルチェーンは台湾でいくつも店舗があって私も高雄で宿泊したことがあるが、軽食や喫茶は24時間無料のサービスがあって非常に良いのです。高雄ではソフトクリームや肉まんも食べ放題でした。
ジョリーホテル 晴美公寓酒店 (台北)
台北のホテルは前回宿泊してかなり良かったので同じくこちらJolley Hotel(晴美公寓酒店) 。ホテルのフロントは前回と同じ人でしっかり覚えていてくれました。3つ星級のホテルにしては代金はやや高いのだが、リビングスペースとベッドスペースに分かれたゆったりした広さで、リビングルームとベッドルームの間は家具で緩やかに仕切られているのと段差が幾分とってあるので、ただ広いだけの部屋ではない快適さがあります。
現地での観光の交通機関
台湾島東部はどちらかと言うと田舎なので、観光の際の交通機関はバスかタクシーを使用することになります。また観光情報もあまりなく(地球の歩き方にも数ページしか掲載されていない)、どこを観光するべきかよくわからないのですが、そんな時に便利なのが台湾好行のバス路線。台湾島の主な都市から観光に便利な路線バスを運行していて、ホームページ上にこのバスを利用したモデルコースも用意されていて至れり尽くせりです。もちろん日本語ページもあるので、観光スケジュールを検討する際には非常に役立ちます。一日乗り放題のチケットもありお得です。
前回花蓮に行った際には自力で観光したら何もない場所だったという苦い経験があるが、もっと早くこのバスの存在を知っていたらと思うと非常に悔しいです。ただこのバスは純粋に観光路線と言うわけではなく、一般の路線バスの区間を台湾好行にあてているだけ(実際の運行会社はそれぞれの街のバス会社)なので、バス路線が充実しているところならこれにこだわらず「悠遊カード」や「一卡通(iPass)」(いずれも台湾の交通カード)を使って乗れば良いと思います。
台湾内での携帯電話
台湾島内では日本以上に携帯電話網が発達しているので、日本で使用しているスマートフォンのSIMを差し替えるだけで普通にインターネットに接続できます。当然SIMロックは解除されていないといけないので、SIMフリーでない携帯電話を使用している場合は事前にロック解除の手続きをしておく必要はあります。大手のキャリア(ドコモ、ソフトバンク、AU)で購入した端末の場合は、WEBで手続きができますし、自分でしたくない場合はショップで3000円くらいの手数料でやってくれます。
現地のSIMは旅行者用のものが到着空港で販売されているのでそれを購入すればいいのですが、台湾の場合は事前にAmazon等で台湾用SIMを購入しておく方が便利だし安いです。今回使用したのは前回と同じやつ。飛行機の中でSIMを入れ替えておけば到着後スマートフォンを再起動するだけで苦も無く現地ネットワークに接続できます。
旅の概要
- 11月2日(土)大阪→高雄→台東
8:37-10:01 関西空港へバスで向かう
11:25-14:10 ピーチアビエーションMM35 関西空港―高雄空港
16:23-19:17 臺灣鐵路 自強317号 高雄ー台東
20:00 ホテルチェックイン(Inn by the Village(台東南豐鐵花棧) )
- 11月3日(日)台東観光
7:20-9:05 台湾好行バス8101路線 台糖轉運站―三仙台(三仙台観光)
12:00₋12:05 台湾好行バス8101路線 仙台―成功(ここで昼食)
13:25-14:17 台湾好行バス8101路線 成功―加路蘭(加路蘭、小野柳観光)
16:20-17:05 台湾好行バス8101路線 小野柳―台糖轉運站
- 11月4日(月)台東→池上観光→宜蘭
9:06₋9:55 區間4521号 台東―池上(池上観光)
14:43₋15:57 普悠瑪425号 池上―花蓮(乗継)
16:00₋17:35 太魯閣229号 花蓮ー宜蘭
18:00 ホテルチェックイン(宜蘭又は羅東)
- 11月5日(火)宜蘭又は羅東観光
- 11月6日(水)台北観光→帰国
16:15₋16:50 台北捷運(MRT)台北―桃園空港
18:55₋22:25 ピーチアビエーションMM28 桃園空港―関西空港
22:57₋00:08 関西空港―大阪駅前
00:30 帰宅
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