8.スリランカを発って中国・昆明経由上海で一泊して帰国(7・8日目)

2014年12月|予算が限られるので中国東方航空を利用して雨季真っただ中のスリランカへ
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昨夜遅くコロンボ・バンダラナイケ空港を飛び立った中国東方航空機は、特に何の問題もなく、朝8時過ぎ頃に昆明長水空港に到着しました。トランジットではありますが、次の目的地は上海なのでここで一旦中国の入国手続きを受け、15時の上海便まで昆明の街を散策することにします。

※ここからは旅のおまけなので、あまり写真がありません。

昆明で入国手続きをして市内へ向かう(午前)

中国の入国手続きはいたって簡単です。入国書類を提出するだけで、何か聞かれることはほぼないでしょう。早朝到着の便だったせいもあり、ほとんど待ち時間もなく入国完了。とりあえず街に繰り出すべく、荷物を一旦一時預けします。コインロッカーなどはなかったですが、有人の預かり所が出発階にあるのでそこまで一旦上がって預け入れします。ダメもとで次の便のチェックインが可能か聞いてみたけれど、出発2時間前からの受付開始とのこと。

市内まではバスで1時間弱かかります。荷物を預けた後再度到着階まで降りてバスの路線を調べたところ、2号線と言うのが市内の錦江酒店と言うホテルまで行くようだったので、とりあえずそれに乗ってみます。錦江酒店は昆明の鉄道駅にもほど近い便路な場所のようです。乗車券はバス乗り場近くのチケットブースで買えますが、乗車して車掌から買うことも可能です。

空港から市内まで25元。手持ちの中国元で支払いました。

昆明は「常春の国」と言われる通り、寒暖の差があまり激しくなく穏やかな気候が特徴です。また雲南省周辺には中国の少数民族が居住する地域が複数あり、昆明駅からバスに乗れば中国によくある「民族村」を観光することもできます。民族村を訪れるには時間的にやや厳しいのですが、多少急げば何とか行けるくらいの時間はあり当初は行く気でいたのですが、なんと、昨日からお腹の具合がよくなくしばらくトイレに閉じこもるようなこともあったので、無理はしないことにして市内でのんびりすることにしました。

大理ビール。

中国でやることがなく困ったときにはとりあえず飯を食うのが鉄則です。昆明の名物料理と言えば「過橋米線」。熱々に熱したスープ(表面に油が張ってあり冷めないようになっている)にいろんな生の具材をくぐらせて食べる麺料理なのですが、私はお腹の調子がよくないので控えておきますが、別腹で処理ができるビールは注文します。この街のビールは大理ビール。大理(ダーリ)は雲南の白族(ペー族)自治区で作られるビールで、北京や上海などではあまり見かけないような気がします。南方のビールらしくさっぱりとした口当たりでした。

大理は気候の良さと少数民族による文化の多様さ、それと物価の安さにより、昔からバックパッカーが多く集まる地域だったようですが、最近は中国国内の若者が旅する聖地となっているそうです。そのうち一度訪れてみたいものです。昆明周辺でも、行き交う人の顔つきは確かに多様です。明らかに漢人ではない良く日に焼けた顔つきと、素朴?な服装が現代の中国の都市と一線を画した感じを与えますが、中国の地方都市の様子はどこも同じような感じになってしまっているのは残念なところです。(これは中国国内だけではなく、中国が開発援助する周辺諸国の都市も同じスタイルにありつつあります。)

上海へ(午後)

15時頃の上海行に間に合うように、お昼過ぎに再度錦江酒店前から空港往きのバスに乗ります。昆明発上海行の中国東方航空機は往きと同じように南充と言う地方空港に一旦着陸して給油をします。ここで一部の乗客が降りて、また新しい乗客が乗ってきます。南充と言う街がどんなところかは知りませんが、ここから乗ってくる人たちが一昔前の中国の感じがして(失礼)、なんとなくほっこりしました。

しかし、中国は広いです。一回の経由地への着陸があったと言え、上海に到着したのは夜の8時過ぎです。そのまま地下鉄とタクシーを乗り継いで今日のホテルに到着したのは10時前になりました。到着が遅くなることは予定通りなのですが、問題は大抵の中国のレストラン(特に上海のような都会のレストラン)は閉店が早いことです。8時過ぎに入ろうとしたら「没有(メイヨウ)」と言われたことは過去に何度もあるので、ホテルの場所にはこだわりました。今回予約しておいたホテルは「ジンジャン メトロポロ ホテル クラシック YMCA」。上海地下鉄の駅でいえば「大世界」駅付近なのですが、ここは昔からの歓楽街で以前はあまり品の良くない地域だったようです。(私たちが今回行った頃に比べて最近(2019年)は更に再開発されているそうです。)こういう場所では夜遅くまで食事ができるので、今回のホテルはここにしたのです。

ジンジャン メトロポロ ホテル クラシック YMCAの内玄関。なかなか渋いです。

そこでの目的は「涮羊肉」の名店「月圆火锅」。涮羊肉とは手切りで薄く切った羊の肉で、それを石炭のコンロでぐつぐつ煮える鍋でしゃぶしゃぶにして食べる火鍋がおいしいのです。特に冬の時期は遅くまで中国人客でにぎわいます。席に着くと羊肉の量(1斤=500グラム単位)を聞かれ、あとは手渡してくれる注文票に自分で書き込むので、オーダーは楽ちんです。ただしすべて中国語なので慣れていないと、想像していたものとは違うものが来てしまいますので注意が必要。私たちは毎回「エノキ茸」を間違って注文してしまうのですが、、、。

無効のリンク

こんな煙突付きの鍋でしゃぶしゃぶします。

手切りの羊肉(ヤンロウ)。薄切りと言っても生肉を手切りしているので食べ応えあり。

野菜もモリモリ注文します。香菜(シャンツァイ/パクチー)と木耳(キクラゲ)は欠かせません。

こんな感じにしゃぶしゃぶしてゴマダレを付けていただきます。冷凍肉をスライサーでカットしたクルクル丸まった羊肉とは全く違った食感。

羊肉火鍋には白酒(バイチュウ)。度数の強い中国焼酎です。

旅の終わり

そんなこんなで長いようで短かったスリランカへの旅は終了です。翌朝の便で上海から関西空港へ戻ります。到着したら日本は大晦日。百貨店は15時までの営業だったはずなので、帰国したその足で年始の買い物を済ませないといけません。もう少しゆっくりして年始をスリランカで迎えるという案もないわけではなかったのですが、やはり年始は実家で家族と過ごすものという固定観念が日本人らしいところでしょうか。

駆け足で巡ったスリランカでしたが、最後は中国の思い出で上書きされそうな部分もあったものの、大変良い印象を抱いて帰ってくることができました。再度訪問して今回いけなかったアヌラタブラや東部のビーチなどにも行って見たいものです。(と思っていたら2019年コロンボでテロが発生しました。現在情勢は落ち着いているそうですが、安心して行けななってしまったのは残念なこと。ただテロと言うのはひとの集まる都市を中心に起こるものなので、コロンボ界隈だけ注意すれば大丈夫かな、とも思っています。)

おまけのおまけ
関西空港からの帰りに、ツレ(奥さん)が梅田(大阪の中心地です)で年始の買い物をする間、百貨店の外で荷物の番をしていたのですが、その時に余った中国元札を勘定してポケットに入れたことは覚えているのですが、いつの間にかなくなってしまっていました。おそらく雑踏の中で掏られたのでしょう。掏りも中国元の札を掏ってしまい残念に思っているでしょうが、海外で掏りにあったことなどないのに、やはり都市は物騒だと思いました。(500元くらいあったはず。悔しいです。)

 

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