3.マンダレーからポッパ山を観光した後バガンへ(2日目)

2017年08月|世界三大仏教遺跡バガンへ行く
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2日目(マンダレーからバガンへ移動)

マンダレー駅

マンダレーからバガンへはバスで移動できます(ボートという手もあります。もちろん飛行機もあり。)。バスのチケットは大体どこのホテルでも取り扱っているようです。しかしバガンへ移動する途中にある「ポッパ山」へどうしても行って見たいと思い、いろいろ調べてみたのですがバスで途中下車していくことは難しそうで、荷物の問題もあるので車とガイドを雇うことにしました。日程に余裕があればバガンについてから日帰りツアーで行ったり、数人集めて車をチャーターしたりできるのですが、今回は日程に余裕がないので途中で立ち寄ることにしたわけです。

ピックアップまで時間があるので、ホテル周辺の鉄道駅などを見て回ります。もう少し時間があればマンダレーヒルへも行きたかったのですが、また今度ということで。

田舎の駅の風情が漂います。

ディーゼル式機関車

出発前のひと時

お坊さんの姿も。

アジアの途上国ではよく見かける日本の中古車。チケットは販売していないと思われる。

路上マーケット。

ポッパ山

ミャンマーで最多数の民族であるビルマ人はほとんどが敬虔な仏教徒で、その影響が世界寄付指数(world giving index)におけるミャンマーの順位に強く表れていると思われます。世界寄付指数とは過去1か月間に

  • 手助けを必要としている見知らぬ他人を助けたか
  • チャリティー団体などに寄付をしたか
  • チャリティー団体などにボランティアとして自分の時間を提供したか

を世界140の国と地域で調査したもので、過去4年連続ミャンマーが1位!5年間の平均でもやはり世界で1位とのことです。ちなみに2位はアメリカ合衆国(これまた宗教的価値観の強い国)で、日本は119位とのこと。この位置付けをどうとらえるかは人それぞれでしょうが、2位にアメリカ合衆国が入っていることから、単純に国力とかGDPによる差異ではないことは確かです。(上記は2017年当時。2018年は9位に後退した。)

仏教への帰依は子供のころから。

話がそれましたが「ポッパ山」です。ポッパ山は平原にある火山の名前なのですが、そこにあるタウン・カラット(標高737m)に、信仰の対象となっている総本山があるのです。しかしその信仰の対象は仏様(釈迦)ではなく、土着のアミニズムである「ナッ信仰」なのです。敬虔な仏教徒でありながら「ナッ」も信仰するあたりは、仏教と神道が併存する日本と似ていて面白いです。

しかもほとんどがキリスト教徒少数民族であるカチン人やカレン人(キリスト教徒、仏教徒)でも信仰されているとのこと。この土地には民族によらず「ナッ」を信じる何かの力が働いているのかもしれません。

タウン・カラット。頂上にナッ信仰の総本山がある。

で、アミニズム(精霊信仰)であがめられているのは何かというと、それがなんと「おっさん」なのです。仏でも目に見えない精霊でもなく「おっさん」。何かの聖人らしいということはガイドが言ってましたが、何の聖人なのか言わなかったところを見ると、ガイドもよく知らないのかもしれません。

だれですか?

仏様より前面に出てます。

場末のキャバレーですか。

おばさんもいます。

お土産物になったりして聖人感はゼロです。思わず買ってしまいそうになりましたが、やめました。

頂上の本殿に上がるまでの階段には猿が多数。靴は脱いで裸足で上がらないといけないので、そこらへんに糞とかしないでほしい。ただ階段は信者の方々により常にピカピカに磨かれている。

頂上の本殿

バガン到着(ホテルにチェックイン)

そんなこんなでバガンに到着しました。バガンでのホテルエリアは大きく分けて3つに分かれます。

  • 遺跡の中にある「オールドバガン」
  • いわゆる新市街的な「ニューバガン」
  • 空港に近い「ニャウンウー」

「オールドバガン」は比較的高級なホテルしかありません。また遺跡内なので新たに建築することもできないようで、ホテルの数は限られます。「ニューバガン」にはいろいろなお店や中小規模のホテルがあり、価格も比較的安価です。一番ホテルが多いのは北部エリアのニャウンウーでゲストハウスもあるようです。

今回は雨季でオフシーズンだったためホテルの価格は全体的に安かったこともあり、遺跡内の「バガン タンデ ホテル オールドバガン (Bagan Thande Hotel, Old Bagan)」に予約を入れました。エーヤワディー川のほとりのコテージタイプの部屋で非常に静かな良い宿でした。ハイシーズンにはたぶん泊まることができない金額でしょうが、こういう面だけはオフシーズンの旅のメリットを感じます。ちなみにエーヤワディー川は私たちが社会科の授業で習った時(30年前)は「イラワジ川」と習いました。


バガン タンデ ホテル オールドバガン (Bagan Thande Hotel, Old Bagan) agoda提供

エーヤワディー川(イラワジ川)の夕暮れ。

このホテルは遺跡内にあって遺跡見学には非常に便利なのですが、周囲に飲食店などがないのが難点です。夕食は皆さんホテルのレストランで食べていらっしゃるようですが、私たちは外で食べたい(ホテルのレストランは高い)のでホテルで自転車を借りようとしましたが、「道が暗いから自転車はおすすめしない。これにしなさい」とeバイク(電動スクーター)を勧められました。以前はガソリンエンジンのバイクのレンタルもあったそうですが、現在は観光客には貸せなくなったとのこと。その代わりにeバイクが登場したのだそうです。中国製の電動スクーターですが乗ってみるとかなり快適です。2人乗りしても坂道でない限り普通に走ります。

電動スクーター。充電が必要なので、1日の終わりには必ず返却しなければならない。

 

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