0日目・1日目
定時退社から空港へ
出発前日はいつもドタバタですが、年末は通常にもまして「年賀状」という悪しく風習がスケジュールを圧迫します。数日前から裏面の印刷等はしておくのですが、表麺は「出す人」「出さない人」「出してはいけない人」の仕分けが大変面倒です。とにかく書いて出社前にポストに入れなければ、翌年は「人でなし」の烙印を押されてしまうので、書く方も必死です。それと並行して荷造りもしなければならないし、毎年年末は年賀状の風習を恨みます。最近は年賀状離れがやや進んできたようで、それはそれで嬉しいような寂しいような複雑な感覚です。
とにかく、パスポート、財布(米ドル)、スマホ、カメラだけは忘れないように入念に確認します。
※最近はカンボジア、ラオスでもATMがあっていつでも現地通貨が入手できますが、特にカンボジアではやはり米ドルを持っていると安心だし、何かと役立ちます。
定時退社から空港へ
夜便を利用するときはいつもそうですが、定時までは普段通り仕事をして、定時になったらそっと事務所を出ます。今回は一旦自宅に戻る時間的な余裕があるので、何食わぬ顔で会社を出ます。帰宅してすぐにシャワーを浴びて前日荷造りしたバックを玄関に持って行き、最後にパスポートと財布とスマホ(充電器も)を手元のバッグに入れたことを確認します。日本は冬ですが、今回の行き先の東南アジアは暖かいはずなので防寒具は不要。上記の3点以外は、何か忘れ物があっても現地で購入すればよいので気楽です。(スマホには航空券やホテル予約のバウチャーが入っているので必携。)
いつもの大阪駅前から関西空港行きのバスに乗ります。今回はJALでの移動なので、優先チェックインが使えて便利。まずはバンコク行きのチェックインを行います。この後バンコクからシェムリアプへ乗り継ぎますが、別で購入した乗継先のバンコクエアウェイズへ荷物のスルーができることを確認し、あとはいつものサクララウンジで夕食をとりつつ出発を待ちます。
関西空港サクララウンジ
ラウンジでは定番のカレーをいただき、その後お決まりのように濃いめのジントニックを作って軽く酔いが回るのを待ちます。日中の便ではビール程度にしておかないとそのあとの行程がしんどくなりますが、深夜便は機内でどれだけ眠れるかが翌日の行動に影響するので(と言い訳しつつ)2杯目を飲み干したあたりで搭乗口へ移動します。
バンコク・スワンナプーム空港で乗継ぎ待ち
ツレは機内エンターテイメントで映画をずっと見ていたようですが、私は比較的よく眠れました。ツレにとっては機内の映画鑑賞は重要らしく、モニタなしの機材に当たると機嫌が悪いです。深夜便とはいえ日本時間で深夜1時前の出発で、インドシナ時間(-2時間)の5時到着(実際は4時過ぎに到着)なので、実質4時間半程度しか睡眠時間がないのに、朝食に着陸の1時間も前に起こされることには相変わらず閉口します。
スワンナプーム空港到着後は、バンコクエアウェイズの乗継カウンターを目ぼけながら探し、何とかチェックインして再度手荷物検査を受けた後に出発フロアに移動します。外国の空港で乗継ぎをするのって、何度やっても不安です。あとは4時間ばかり待ち時間がありますが、バンコクエアウェイズはマイレージの上級会員でなくても航空会社専用のラウンジが利用できるので、そちらへ移動。必要最低限の飲み物とミールは用意されていますし、何より柔らかいソファがあるので、次の便に送れない程度に仮眠をします。(と言ってもほとんど眠れませんでしたが、、、ツレはよく寝てました。)
シェムリアプ到着
バンコクエアウェイズでシェムリアプへ 空港からホテルへ
バンコクエアウェイズは搭乗ブリッジからではなく、タラップで搭乗します。機材はATR72。フランス製の小型プロペラ機です。以前ミャンマーでは同型機で自由席だったのですが、今回はきちんと座席指定されています。また1時間程度のフライトですが、ちゃんとミールが支給されます。総菜パン的なものと水でしたが、結構おいしかったです。
シェムリアプの空港は前回の時とは異なり随分きれいなターミナルに変っていました。以前は田舎の鉄道駅みたいな感じで、イミグレーションの係官もなんだか感じが悪かったのですが、今回は皆さんにこやかで素敵な印象です。アンコール遺跡のおかげで随分潤っているのでしょう。以前より活気が感じられます。観光ビザも大阪で事前に取得してあったので、すんなり通過します。
※前回来た時は、(おそらく)北朝鮮の団体の人たち(おばちゃんたちだった)がイミグレーションをノーチェックで通過していくので、私もそれについていったら、係の人に思いっきり怖い顔で止められ、イミグレの窓口で入念にチェックされました。
今回のシェムリアプでのホテルはパブストリートからもほど近い「Khmer Mansion Boutique Hotel」です。agodaで予約をしたら「空港の往復送迎をしてあげるから到着便を教えて」と丁寧なメールが来たので、遠慮なく迎えに来てもらうことにしました。空港からシェムリアプ市街まではトゥクトゥクで10分程度なので送迎はなくてもよかったのですが、きれいなセダンと美人のアテンダントでお迎えに来てくれて、なんだか気分がよかったです。美人アテンダントさんは「ターミナルが新しくなったんだ」(気づいてます)とか「シェムリアプは初めてか」(2回目です)とか「シェムリアプでの予定は?」とかいろいろ気さくに話しかけてくれ好感がもてます。おそらくまだ新しい4つ星クラスの中規模のホテルですが、この人だけでなく、フロントデスクの人もトゥクトゥクチャーターの相談に乗ってくれたり非常に親切でホスピタリティの高いホテルでした。(ただ隣のパブからの騒音が結構遅くまで鳴り響いているのが難点です。)
小休止の後、昼食(Ecstatic Pizza)
チェックインの後まずは昼食です。前回は繁華街から外れた場所に宿泊して食事なんかは不便でしたが、今回はバーストリートから徒歩5分圏内に宿をとっていますので、ホテル近くの適当なレストラン(本業はピザ屋)に入ります。前回食べて大変気に入った「アモック」というのを注文します。辛くないココナッツカレーを卵でとじたような料理で、ご飯と一緒に食べます。ベースとなる出汁のせいか、玉子丼のような味わい。結構いけます。
シェムリアプには「ハッピーピザ」というのがあって、「ハッピーになりたいの?」と聞かれて「なりたい!」と答えると、大麻草の乾燥葉っぱをピザに振りかけてくれるというのを以前聞いたことがあります。そういう店は2件あるらしいのは知っていたのですが、たまたま入ったその店はそのうちの1件(Ecstatic Pizza)だったようです。そういえばメニュにHAPPY PIZZAがあったような気がうっすらします。ご興味のある方は自己責任でどうぞお試しを。効果は賛否両論あるようですが、効くという人もいるようです。ちなみにもう一軒は隣の「HAPPY SPECIAL PIZZA」です。昼下がりに行ったので、客は私たちだけでしたが、夜は西洋人たち(日本人も?)でたいへんなことになっていることが予想されます。
トゥクトゥク捕まえてアンコール遺跡へ
シェムリアプは2回目で、アンコールワットへは行っても行かなくてもいい感じだったのでしばらく周囲をウロウロ。観光客向けの石細工の工房などへ行って見たものの今一つだったので、時間は少し遅いけれどもトゥクトゥクを捕まえてアンコールワットを再訪することにしました。まずはアンコール遺跡共通の入場チケットを買わなければなりませんが、結構高い。1日券が37USD、3日券は62USD。私たちは共通チケットの対象外の離れた遺跡に行く予定にしていたので、アンコール遺跡群は1日だけにして今日はのんびりするつもりだったのですが、貧乏性なのでしょうね。せっかく来たのに何もしないのはもったいない気持ちが優先してしまい、結局2日(実際は1日半)しか使用しないのに3日券を購入しました。チケットセンターも以前の場所から移転し、随分立派な建物に変っていました。
そんなこんなで2度目のアンコールワット。前回はゴールデンウィークのころで酷暑だった記憶がありますが、今回は比較的過ごしやすい気温です。今回はガイドは付けず適当に自分たちで見て回りますが、観光客は以前に比べ随分増えています。特に前回見かけなかった中国人観光客が大勢を占めていました。アンコールワットには、水辺にさかさまに映る塔が絶好のフォトスポットがあり、たいそう見栄えのする写真が撮れるのですが、乾季のころに実際に見ると小汚い水たまりに塔が映っているだけです。(それでも写真にすると見栄えがする不思議なアングルです。)ちなみに遺跡に向かって左側が絶好のフォトアングルなのですが、遺跡自体は左右対称なので右側も同様に撮れるかというとそうではないので、なおさら不思議です。
トゥクトゥクには遺跡見学が終わるまで待っていてもらいましたが、かえって来た際に「夕日を見に行こう」と言われ「あー前に行ったあそこの山(プノン・バケン)だな」とわかっていたのですが、せっかくだからその話に乗りました。山道をしばらく登るのですが、その道も結構混雑していて、展望台から夕陽を見ることはおそらく叶いません。山の頂上に遺跡がありそこからも夕日が望めそうなので行ってみたのですが、入場まで1時間とかの長蛇の列になっており、夕暮れに間に合わないので早々にあきらめました。日没までいると帰りは真っ暗になるので、気を付けなければなりません。あとふつうは大丈夫ですが、雨季には虫(蚊)刺されには要注意です。マラリアにかからないように虫よけには万全の注意をしましょう。(私たちは虫よけをもって出かけなかったのでノーガードでしたが、乾季の間は大丈夫でしょう。)あと山の中では「キーン」という金属音のような音がしますが、これはセミの鳴き声らしいです。日本の(特に関西の)セミの声は暴力的ですが、こちらのセミは攻撃的な音を立てます。
夕食は適当に(Cambodian Traditional Chef)
本日の夕食はホテルからほど近い「Cambodian Traditional Chef」にて。一旦パブストリートに行ったのですが、かなり混雑していたので戻ってきました。そういえば今日はクリスマスイブイブ。何を食べたのか写真は残っているけどあまり思い出せません。店先のテラス席で気持ちがよかったことと、西洋人が多かったような気がします。移動の疲れもあり、今日はここまで。近くの店でビールを買って部屋に戻ります。
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