5.雨の羅東で散策―宜蘭傳藝中心など(4日目)

2019年11月|台湾島東部へ再び
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台湾4日目のこの日は朝から雨。ややテンションは下がるが、もともとこの日はどこに行こうと決めていたわけではないので、まあそんなに気落ちはしません。それに台湾の天気予報はかなり正確で、雨になることは大体わかっていたので。今日は昨夜チェックインしたばかりのホテルを発って夕方には台北に移動です。それほど時間もないのでバスに乗って「宜蘭傳藝中心」という博物館を見に行き、その後はまた考えるということにしました。

國立傳統藝術中心

4日目午前 國立傳統藝術中心へバスで行って見る

ホテルで朝食

ホテルの朝食はチェックインの際に選んだセットメニュです。選択しておいたヌードルメニュはけっこうおいしかったですが、若い男性従業員が一人でこなしているので、やや時間がかかってました。

HIVE HOTELの地下階のバーが朝食会場となる。昨夜覗いてみたところほとんど客がいなかったが、今朝の朝食時も3組だけだった。

HIVE HOTELの朝食のヌードルメニュ。おいしいがニンニクがやや強い。

バスに乗って國立傳統藝術中心 へ

結局雨は降りやまないので、屋内で観光できる場所を探し「國立傳統藝術中心」へ行って見ることにしました。宿泊したホテルは駅前にありますが、バスターミナルは駅の反対側にあるためホテルにに荷物を預けるか駅で預かってもらう(台湾の鉄道駅にはたいてい荷物預かり所がある)か迷いましたが、駅からもすぐなのでホテルに預けておくことにして、出発します。

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駅の反対側はまだ開発が進んでいないようで、ホテルがある側とは全く異なる雰囲気です。ただ、バスターミナルは新しく機能的な作りでやっつけな感じの建物ではないです。これは台湾の比較的新しい建築に共通してみられ、駅舎も含め公共物にきちんと金をかける政府の姿勢が見てとれます。どこかの国の政府とは大違いです。

羅東駅バスターミナル。

國立傳統藝術中心へ行くバスは台東でもお世話になった台湾好行の路線。この便は羅東駅発だったのだが、比較的朝の早い便だったせいもありバスは貸し切り状態で、ほぼノンストップで國立傳統藝術中心に到着です。到着は9時50分頃だが9時半から営業しているのでとりあえずチケット(150NTD まあまあ高い)を買って入場します。伝統芸術ということですが、入場してすぐの部分は伝統を生かした工芸品のショップが連なっており、雰囲気はいいのだが博物館と言う感じではありません。

博物館内の街並み?

そののちの展示をいくつか見て回っていると、なんだか客(ほとんどいないのだけど)が広場に集まってきました。なにか始まるんだろうと広場で待っていると変わったコスチュームをまとった人々が寸劇のようなものを始めました。言葉がわからないのですが、客をいじったりして笑いをとっているので何かの喜劇のようです。途中ダンスがあったりして言葉がわからなくてもまあ楽しめました。

こんな感じの寸劇です。

ダンスもあります。

フィナーレでは指が写ってしまった。

その後別の建物(劇場)で客引きをしているので、劇場に入って待っていると京劇もどきの芝居の上演だった。こちらの方も未完成の素人芝居でしまりのないものでしたが、こういった伝統芸能を絶やさないようお金をかけ、市民がそれに触れられるよう工夫して維持をしている姿勢は好感が持てます。

天候のせいかほとんど客はいない。

ツレ

ショップのなかには工房もあり定期的にワークショップもあるよう。

販売品のレベルも高く、ゆっくり見て回るだけでも見ごたえがありました。街並みも本格的で写真映えするし、ハンドメイドや工芸品が好きな方は行って損はないですね。

4日目午後 羅東を散策して台北へ

さて、博物館も見て回ったので再度バスに乗り羅東へ戻ります。帰りのバスは往きと同じ車両で運転手も同じ、ほとんど乗客がいないことも同じでした。30分程度でバスは羅東駅に着きますが、このバスは更に街の中まで行くようなので、昨夜行った夜市のあたりまで乗っていって昼飯にしようと考えました。

帰りのバスは往きと同じ車両、運転手。客は他にいない。

昼飯は適当な店で麺線

時間は13時過ぎだったと思うのだが、めぼしい飯屋は見つかりません。もうちょっと下調べしておけばよかったと後悔。Googleマップで昼飯が食べられそうなところを探しながら移動し、適当なお店で麺線とおでん(關東煮と書いてあった)を食べたのでした。おばちゃん二人が暇そうに雑談しながら店番をしていたお店なので、あまり期待はせずに注文(大椀と小椀1つずつと關東煮一皿)したのだけど、空腹のせいもあってなかなかおいしかったです。大椀は60NTDでした。

大腸麺線大椀。スープで煮込まれたコシのない麺をレンゲですくって食べる。意外と悪くない味。奥に見えるのが關東煮。

Google マップ
Google マップで地図を検索。乗換案内、路線図、ドライブルート、ストリートビューも。見やすい地図でお店やサービス、地域の情報を検索できます。世界地図も日本語で、旅のプランにも便利。

宜蘭羅東林業文化園區を散策

その後少し買い食いなどしながら、台北への出発までまだ少し時間があるので羅東駅の近くにある「宜蘭羅東林業文化園區」へ行って見ることに。ここは日帝時代に木材の集積所として機能していた場所の跡地のようで、おそらく新しく作られたと思われる日本様式の小屋や昔の蒸気機関車などが展示してあり、昔の日本の田舎のような感じである意味ノスタルジーを感じるところではありますが、外国でこういう風景を見るのは正直微妙です。中央に大きな池があり、その周りが散策路になっていて、天気がよければ気持ちの良い散歩コースになると思います。ビジターセンターの周囲は現在整備工事が進められていてトイレなどはきれいです。

日本様式の小屋。屋根瓦の様式が明らかに中国様式とは異なる。

中ではおじさんがクラリネットを吹いていた。

森林鉄道の旧竹林駅舎。

手押し式のポンプとか。

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ちょっとお茶してから宜蘭経由台北へ

そろそろ台北へ発つ時間が近づいてきました。今回ツレは台湾の田舎のカフェに行きたいと申していたのがまだ実現できずなので、先ほど通った道のりで見つけたこぎれいなコーヒー屋へ。台湾でもコーヒーの栽培がされているようですが、ここのコーヒーは世界中の高級な豆がそろっています。価格的に無難なアメリカーノとカフェラテを注文し、列車の時間までをまったりと過ごします。

カフェラテ。お約束のラテアート付き。

ツレ
ツレ

台湾のカフェは外れなしというので入ってみました。

かなりコーヒーにこだわりがあるらしく最初緊張しましたが、そこは台湾。とても気さくで感じのいい店主でした。

台湾旅行中、疲れたらこういう休憩もオススメ。

これは台東で見かけた天日干しのコーヒー豆。おそらく自家用かと。

羅東駅からひとまず宜蘭駅までローカル線で移動(と言っても10分程度)して、そこからあらかじめ予約してあった特急列車で台北まで向かいます。途中宜蘭駅では一旦駅の外に出て(そうしないとiPassが無効になってしまう)、駅周辺を写真に収めておきます。駅周辺はなぜだか動物のオブジェが多く気になるので、また今度ゆっくり来てみようと思います。

羅東から宜蘭まで乗車した區間車はアヒル顔だった。

宜蘭の駅舎には巨大キリンが。壁にはジャングルっぽい壁画があるが、キリンはサバンナにいるものなのでちぐはぐ。

宜蘭の駅前。駅舎は古いが駅前はかなりこぎれい。

馬?のオブジェも。全体的に動物押し。

台北到着 ホテルにチェックイン

予約してあった列車は時刻通りに台北駅に到着しました。今晩のホテルは前回も宿泊したらJolley Hotel(晴美公寓酒店) にしました。ここは3つ星ホテルとしてはやや高額なのですが、なにせ客室が広くリビングスペースとベッドスペースに区切られているのが最大の利点。ミニキッチンもついているので長期宿泊にもよさそう。またチェックインの際のスタッフがこの前宿泊したことを覚えていてくれたり、何かとホスピタリティが高いホテルです。ホテルのすぐ裏通りには小規模ながらも夜市(雙城街夜市)がたっていて、遅い晩飯にも対応できます。

Jolley Hotel客室のリビングスペース。

こちらはベッドスペース。間には段差が取ってあり、家具で緩やかに仕切られている。

ホテルの裏の雙城街夜市。

Jolley Hotel Agoda提供

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夕食は遅がけに

ホテルにチェックインしたことで、やや気持ちが緩み夕食は遅い時間になってもいいやとなってので、ひとまず風呂に入りました。ここは今回の旅行では初めてのバスタブ付きの部屋です。台湾の田舎であれば21時を回ると食事ができるところは夜市以外にほぼ選択肢がなくなってしまうのだが、ここは(暫定)首都の台北なので心配はありません。

ひと風呂浴びてビール。台湾ビールの18日生は結構好みの味。

遅がけまでやっているホテル周辺の店を探して選んだのが「21號鵝肉海鮮」。鴨肉に惹かれたのと、庶民的っぽい雰囲気が気に入りました。店先には海鮮が並べられてあり、シーフードはそこから直に材料を選択する方式です。ひとまずビールとスモークダック、あと蒸し魚など数点を注文し、最後の夜だからと調子に乗って高粱白酒もボトルで注文。これは度数58度の高粱焼酎ですが、久しぶりにきちんと酔いたかったので、ストレートでグビグビ。少し余りましたが、帰り道は結構酔っていた記憶があります。

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鴨肉屋だけど海鮮もあり。ただし海鮮は高い、、、。

お気に入りの18日生。

スモークダック。うまい。

赤魚の蒸し物。まあおいしかったがそこそこ高かった。

58度の金門高粱酒。金門島と言えば日帝の影響を受けない台湾が見られるとか。一度行って見たい。

ツレ
ツレ

お魚メニューはどこへ行っても値がはりますが、基本はリーズナブルで美味しいお店。カモ料理や炒め物など、どれも美味しかったです。

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