8.雲南旅行最終日は昆明で買い物(7日目:最終日)

2019年12月│中国 雲南省昆明から世界遺産の麗江へ
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昨夜は親切な中国の若者に助けられなんとかホテルまで帰ってくることができました。旅行最後の夜ですが、なんだかんだで疲れてしまい、関西空港で買った免税のウィスキーを飲んだだけで寝てしまいました。朝食時にホテルのレストランで出会った日本人のカップルと少し談笑したのだけど、彼らも昨夜同じ「雲南映像」ショウを鑑賞したらしいことが分かりました。帰りが大変ではなかったかと聞いてみたら、なんと往復の送迎をオプション(200元)で付けておいたとのこと。まあ200元は高いと言えば高いが、散々苦労するくらいなら事前に手配しておくのも悪くはないと思いました。彼らは今日から麗江へ向かうとのことだったので、余らせてしまった高山病の薬(ダイアモックス)を譲りました。私たちは本命の4600mへ上がることができなかったので結果的に無駄になった高山病予防薬でしたが、麗江自体も2500mの高地なのでもしかしたら効果はあったのかもしれません。(実際に軽い頭痛をしばらく感じたのは確かです。)

7日目(最終日)

この日は帰国日なのでお昼ころには空港に向かう必要があり、観光をする時間はあまりないのでホテルの周辺でお土産物の調達をすることにしていました。ホテルの徒歩圏内にはいくつかのショッピングセンターがあり、一番規模が大きそうな「順城購物中心」へ行ってみました。

ホテルの裏には「抗戦勝利堂」というのがある。中国(台湾含む)で「抗戦」といえば「抗日戦」のことなので、日本人である私は遠目に見るだけにする。

抗戦勝利堂

tripadvisor.jp

お土産物調達

ホテルの南側はいわゆる「老街」になっており、昔ながらの店舗が軒を連ねています。同じ商いものを扱う店が連続してあって、「植木屋街」や「ペットショップ街」(元は観賞用の鳥を売っていたと思われる)が固まった一角もあり、散策にはうってつけです。

この辺は新しく再現された老街だと思われる。

植木屋街の一角。

ペットショップ街。鳥インフルエンザもあるので気になる人はあまり近づかないほうが良いかも。

「順城購物中心」はユニクロやMUJIも出店しているような大きくて綺麗な近代的ショッピングセンターです。Apple Storeもあったので、もし日本よりやすかったら買って帰ろうと思いましたが、日本よりは少し割高だったので断念。ただ中国国内で販売されているiPhoneはデュアルSIM対応(SIMが2枚格納できて電話番号を2つ運用できる)ので、ホントは購入したかったです。

昆明のApple Store。ガラス張りの入口だけが地上にあって、売り場は広々とした地下にある。

お土産購入はこのショッピングセンターにあるスーパーマーケットにて。中国でのお土産選びは苦労します。たいていはお菓子なんかを買っておけば無難なのですが、日本人には中国アレルギーのある人が多くて食べ物はタブーと思われます。なので個別包装されていて日持ちがしそうな固形のお茶などを購入。会社に持って行って誰も手をつけてくれなかったとしても、私が少しずつ消費すれば無駄にはなりません。あとは中国趣味の正月飾りを買ってお土産調達は完了です。

EDOパックって何?と思い調べたら韓国のブランドらしい。昔はこういう商品にはつきものだった変な日本語は、今は見当たらない。そういう時代になったということ。

買い物を終えて付近をさまよっていると、何やら緑色の看板が目に付くエリアにやってきました。どうやら回族(ホイ族)のイスラームエリアのようです。モスクがあったので入ってみました。中国語ではモスクのことを清真寺というのだが、モスクには寺やキリスト教会のような本尊やシンボルはありません。一神教でアイドル崇拝が禁止されているので当然といえば当然で、モスクは単なるお祈りの場所であり、またここではムスリムのための簡易宿泊所(旅社)も兼ねているようでした。

回教のモスク。一見儒教の寺院と見分けが付かないが、赤色が少なく緑色が多いのでそれとなくわかる。

入口の扁額は当然アラビア文字。麗江ではトンパ文字の扁額があったりしたが、文化と文字とは切り離せない。

静かなモスク内部。

中国のイスラームというと西方の新疆ウイグル地域でのムスリム弾圧のことが思い出されるが、回族はイスラームの規律を守りながらも漢族に同化する方向性を選んだので、表面的には虐げられている様子は見えない。モスクの内部に建てられた地方政府の掲示板には「法令を守る範囲において宗教の自由は保証される」旨が掲示されていました。法律が規定する範囲は政府が勝手に変更できる(これは中国だけでなく日本でもある程度同じ)ので、政府の言うことを聞かないと弾圧するということでもあるのだが、、、。

イスラームがやや感じられる通り。

通りに面した1階は商店だが、上層部は近代的な集合住宅。

せっかくなので清真食堂で昼食をとることにし、一番無難(というかメニュ名がこれしかわからない)「牛肉面(麺)」ニューローメンを注文しました。今回の旅行では麺料理は何度も食べたけど全て米線という米の麺だったので、いわゆるラーメンに近い小麦の麺は大変美味しかったです。やはり麺は麦に限る。

食堂のメニュは基本的には中華料理。ただし豚肉料理はない。

本日の昼食かつ年越しそばの「牛肉面(麺)」。ミントとパクチーがエスニックだけど、米線(米の麺)に飽きていたので小麦の麺(ラーメン)は大変おいしく感じる。

ドリアン解体中。この段階では特に匂いはしないが、ホテルではたいてい持ち込み禁止なので未だ食べたことがない。

帰国の途に

さてこれで今回の旅行は終了です。これから昆明長水空港に向かい、中国東方航空の関西空港行き直行便で帰ります。今朝ほどホテルのレストランで出会った日本人のカップルは名古屋の方で、名古屋から上海経由、広州(だったかな?)で一泊して昆明まで来たそう。経由便はいろいろなところに行けてそれなりに楽しいのですが、やはり直行便はサラリーマン旅行者にとってはありがたい。関西空港から各国への中長距離便がどんどん少なくなっていく中、中国東方航空には頑張っていただいてこの便を維持してもらいたいものです。昆明までくれば東南アジアへのアクセスが抜群に良くなるので、今後もこの便にはお世話になることでしょう。

余談ですが、一時関西空港から撤退していた「ターキッシュエア(トルコ航空)のイスタンブル線」と、「カタール航空(カタル航空)のドーハ線」が2020年4月から復活するそうです。これでヨーロッパ、中東アジアへもアクセスが良くなりそうです。

空港へは駅が近いこともあり地下鉄で向かいます。運賃は他の目的地に比べやや高い6元ですが、空港バスの25元に比べればはるかに安いです。といってもどちらも空港アクセスの運賃としては許容範囲だと思われるので、確実に座って行きたいなら空港バスを選べば良いでしょう。地下鉄の空港線(6号線)は3号線と同じ方向であるにもかかわらず、東部汽車站(バスターミナル)駅で乗り換えをしないといけないのでやや面倒ではあります。

地下鉄の「机场中心」駅。できたばかりなので清潔できれいな駅。一つ手前に「机场前」駅があるけど、空港ターミナルは終点なので間違えないように。

昆明長水空港は以前にトランジットで一度利用したことがありますが、広大な空港です。ターミナルのデザインは金色の曲線の構造物で構成されていて、曰く「龍が天を舞う姿」だそうです。このデザインについては好みが分かれるところではあります。

中国では近年屋内での喫煙が「原則」禁止(中国ではいろんな規則にやたらと「原則」がつく。麗江のホテルスタッフは屋内での喫煙について「Chinese Mystery」と言っていた)になっていて、広い待合ロビーを探し回ってやっと見つけた喫煙所はクローズされていました(泣)。

金の龍が舞う下を斜行エスカレータで上る。大阪で金龍といえばラーメン屋なのだが。

イミグレーションへ向かうエスカレータ。何故だかこの時間帯出国審査はガラガラ。でも対応する係員も少ないので、それなりに待たされる。こういう時は中国人が得意の割り込み攻撃をかけてくるので、結構時間がかかる。

喫煙所はクローズなので愛煙家は気をつけて。私は禁煙補助ガムを持っていったのでそれで凌いだ。

中国東方航空機は定刻通りに出発し、関西空港へは帝国少し前に到着しました。一週間ぶりの大阪は大晦日の夜。最近は結構暖かいとは言え、常春の昆明に比べれば冷え込みを感じました。みんなは紅白歌合戦を家のテレビで見ている頃でしょう。たぶん年内には(24時までには)自宅に帰れると思います。年越しそばは牛肉麺を食べましたが、コンビニでインスタントのカップそばを買って帰ろうと思います。

帰り便の機内食。イマイチだけどまあ日系のキャリアでもこんなものかも知れない。ただ、添えられたカトラリーは先割れスプーンのみ。食べるのにはかなり苦労した。

上空の機内から見えた中国のどこかの都市。どの街だかわからないけど発展が目覚しいことはわかる。

自分用のおみやげに買った普洱(プーアル)茶。「糯香」(もち米香)とあるがタイ族の好みに合わせて米に似た香りをつけた茶らしい。淹れると南方の香り米の匂いがする。

 

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